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(実際の紙面の様子)

6月19日付けの『ジャワ・ポス』紙に掲載された記事です。先日お伝えしたJKT48初となる全国ツアー(5都市)の記者会見についてです。いつもJKT48の記事を書いてくれた「dim」さんの署名が無くて残念ですが、それはさておき、以下にご紹介します。

JKT48、私たちはまだ知られていない

アイドルグループのJKT48が、マカッサル(623日)、バリクパパン(627日)、スラバヤ(630日)、そしてジャカルタ(734日)というインドネシアの5都市でコンサートを行なう。これは2011112日に結成されたJKT48にとって、大きな一歩となる。人気は右肩上がり、ファンの数もますます増えてはいるが、JKT48自身はまだ自分たちを知らない人も多いと感じている。彼女たちは地方のファンとの距離をもっと縮めたいと考えている。

「はじめまして。JKT48と申します」というコンサートのタイトルは十分に興味をひく。このタイトルは48グループの総責任者である秋元康がある意図をもって選んだものだ。「Heavy Rotation」と「River」のヒットで知られるJKT48はこれまでに数多くのテレビ番組に出演し、専用劇場での公演も定期的に行なっている。しかし、それ以外の場所では、JKT48がどのようなグループであるかをまだ理解していない者も多い。

 

JKT48は海外にも複数の姉妹グループを持つ48ファミリーの一員だ。日本にはAKB48、インドネシアにはJKT48、上海にはSNH48、そして台北にはTPE48がある。全体でひとつのファミリーとされているため、グループ間でのメンバー入れ替えも起こり得る。

 

先日618日に行われた記者会見には、ベビー、メロディー、ハルカ、キナル、シャニア、ナビラが代表として参加し、その中でも特に、AKB48から移籍してきたハルカがコンサートに向けた準備について簡単に話をした。「インドネシアはファンがたくさんいます。日本よりも多いです。ただ、言葉は違っています」とハルカは語った。JKT48が結成した時から、コンサートは彼女たちが楽しみにしている活動だ。

 

地方でコンサートを行なうことで、ファンたちはJKT48を身近に感じることができる。それはすでにAKB48の日本での成功で証明されている。「AKB48は非常に人気があります。これからはJKT48 もそうならなくてはなりません」とハルカは続けた。メンバーたちはすでにレッスンが日課となっている。休みがあるたびに、それはレッスンで埋められていく。そして、毎日1時間のフィジカルトレーニングを行なっている。

 

これから行われるコンサートでは毎回異なるメンバーが出演する。ジャカルタ以外の都市では、16名の選抜メンバーがおよそ10曲を披露する。一方、ジャカルタでのコンサートにはグループ全員の51名が参加する。ツアーのフィナーレを飾るジャカルタでは2日間で3度のコンサートが行われる。初日の1回の公演と2日目の2回の公演は「スナヤン・インドア・テニス」会場での開催が予定されている。

 

また、コンサートの演出も毎回異なる。三回すべてのコンサートに参加するファンを満足させるためだ。そして、このジャカルタでのコンサートにはハルカの両親も駆けつけるという。彼らはステージ上でのハルカを直接見るために日本からやって来る。「私の両親も見に来る予定です」とハルカは嬉しそうに語った。

 

JKT485大都市ツアーは全ての会場で3000から3500人の動員を見込む。コンサートは学校の長期休暇期間に行われるため、その目標を達成できることをJKT48は期待している。彼女たちの夢は数万人の観客を前に「グロラ・ブン・カルノ」スタジアムでコンサートを開催することであるという。

2013年6月19日「Jawa Pos」

 【管理人コメント】
「まだ知られていない」という発言の意味するところは、「JKT48」という名前自体は知られているが、そのアイドルグループというコンセプトや個々のメンバーに関してはまだ知らない人も多いということでしょう。例えば、JKT48はデビュー以来、すでに多くの音楽賞を受賞(ウィキによれば、2013年だけで5つ)しており、今月14日に発表された「Indonesia Kids Choice Awards 2013」の「ボーイバンド/ガールバンド」部門では、人気グループのCherry Belle、Coboy Junior、SMASHを抑えて「人気ガールバンド」に選出されています。また、バラエティ番組や日系企業製製品のCMなどのテレビ出演も多く、JKT48という名前自体は若年層を中心に広く知られています(現在は日系企業だけではなくインドネシア通信大手のインドサット社もスポンサーとなっています)。そうした「とりあえず名前は知られている」という状況を受けての「まだ知られていない」発言であり、「はじめまして。JKT48と申します」というユニークなツアータイトルであると僕は理解しています。

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