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JKT48は他の姉妹グループよりも「上品」?

すでに広く知られている通り、JKT48は秋元康によって2011年に結成されたアイドルグループだ。このグループは日本の音楽市場でAKB48が大きな成功を収めた後にインドネシアで結成された。

JKT48の他にも、48ファミリーを共に盛り立てる複数の姉妹グループが存在する。中でもNMB48とSKE48は現在人気急上昇中の注目株だ。だが、インドネシア人の目から見れば、JKT48以外のそれら2組の姉妹グループはAKB48と大きな違いはない。
というのも、ここ最近のNMB48とSKE48のパフォーマンスが非常にセクシーかつ誘惑的な方向へとシフトしているのではないかとみなす者が増えているからだ。それはSKE48の「美しい稲妻」とNMB48の「僕らのユリイカ」のミュージックビデオに見てとれる。

参考:SKE「美しい稲妻」(左)とNMB48「僕らのユリイカ」のCDジャケット
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(画像をクリックすると別ウィンドウで各MVに飛びます)

これを見た一般の音楽ファンの中には当然、それら2組のAKB48の姉妹グループは単にセンシュアルな動きを強調した振付を売りにしているだけではないのかとみなす向きもあることだろう。

JKT48がそうした側面を強調しないのは全く持って幸運なことだ。アジア的慣習を尊ぶインドネシアの文化の他に、JKT48メンバーたちも日本の姉妹グループが行なってきたセンシュアルなスタイルを決して真似しようとはしなかった。その方針は今後も変わらないはずだ。

だが、誤解してはならない。中国にもJKT48と同様にセクシーさを売りにしない姉妹グループが存在している。2012年に上海で結成されたSHN48がそれだ。彼女たちもまた体のラインやセクシーなイメージを過度に強調しようとはしなかった。

そればかりか、SNH48はJKT48やAKB48にも負けない歌とダンスの技術を持っている。この点はSNH48が発表した複数のミュージックビデオが裏付けており、そのうちのひとつが「Heavy Rotation」だ。

では、JKT48は48ファミリーの中で最も「上品」なのだろうか?そして、仮にJKT48がいつの日か日本の姉妹グループのような夏のスタイルを真似たとすれば、ファンや一般の音楽愛好家たちはそれを受け入れるのだろうか?

どうやらその全てはJKT48ヲタ(Wota JKT48)やインドネシアの音楽ファンの判断に委ねるべきものであるように思う。

2013年8月2日「Liputan6」

参考:SNH48「ポニーテールとシュシュ」
(このMVは今回の記事を書いた記者の許容範囲内だったのだろうか?)

【管理人コメント】
(全く予備知識がないので)とりあえずSNH48の件はさておき、日本のアイドルの露出に関するこの手の意見はインドネシアでは割によく聞かれるものです。日本のファンからしてみれば、色々と言いたいこともあるとは思うのですが、文化の違いという事でここはひとつ穏便に願います。実際問題として、「水着的な露出は勘弁してくれ」というインドネシア人男性は意外に...といったら怒られるかも知れませんが、それなりの数がいるはずですので。この点に関しては、以下の【関連記事】が参考になると思いますので、ぜひご一読ください。