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「ビマ・サトリア・ガルーダ」、放送回数が30回に延長か?

MNCメディアと石森プロダクションの協力のもとで制作されたインドネシア初の特撮シリーズ「ビマ・サトリア・ガルーダ」に吉報が舞い込んだ。これまでは26回の放送が予定されていたが、インドネシア検閲局(Lembaga Sensor Film Indonesia)ホームページの発表によると、「ビマ」シリーズを放送するRCTIテレビが先月8月にすでに30回分の放送を登録していることが明らかになった。
この4回分の放送の追加は、エクゼクティブ・プロデューサーのレイノ・バラック氏によって企画された「ビマ」シリーズがインドネシアで非常に好意的な得ていることを襲名している。今年5月に行われた記者会見でレイノ氏は出席した記者に対して、この特撮シリーズが人々から高い評価を得ることができたならば、エピソードを追加する可能性もあると語っていた。

だが、今回のエピソードの追加に関して、すでに検閲局のホームページには記載されているものの、「ビマ・サトリア・ガルーダ」製作者側からの正式な発表は行われていない。したがって、現段階ではあまり大きな期待を持たずに、すでに予定されている26回のエピソードに注目していくべきだろう。

エピソード追加の他に、「ビマ」シリーズに新たなJKT48メンバー、すなわちチームJのガイダ・ファリシャが出演するという話が広まっている。この話が最初に広まったのは「ビマ」シリーズでヒロインを務めると同時にJKT48メンバーでもあるステラ・コルネリアのツイートを通じてであった。ステラは当時ツイッターで、JKT48メンバーのフリスカとガイダと共に写った写真を投稿していた。レイノ・バラック氏のツイッターで非公式ながらもアナウンスされた仲川遥香とは違い、ガイダに関しては現在のところ同シリーズ出演に関する正式な発表はない。だが、この「黒執事」が好きだというJKT48メンバーが今後出演するならば、それは嬉しいニュースであるはずだ。「ビマ」シリーズ制作のインスピレーションの元となった「仮面ライダー」シリーズが大のお気に入りだというガイダなのだから。

2013年9月27日「Hotgame-online」


ところで、「ビマ」シリーズが今後30エピソードまで放送される可能性があるという上記の記事の内容に関しては、エグゼクティブプロデューサーであるレイノ・バラック氏本人が、自身のツイッターアカウントで否定し、放送回数については26回を予定していると言明している。

「この記事(上記の記事)は間違っています」

「『ビマ・サトリア・ガルーダ』は今後、26回のエピソードが放映される予定です」

レイノ氏自身が否定している以上、放送回数については現段階では議論の余地はないだろう。ここでは上記の記事の最後のパラグラフ、JKT48ガイダの出演に関する部分に注目したい。これまで同シリーズにヒロイン役で出演中のJKT48ステラが9月4日にガイダの出演を示唆するツイートを投稿して以降、全く続報がなく、「もしかするとガイダの出演はないのでは?」という不安もファンの間には広がっていた。


だが、レイノ氏はガイダの出演に関しては否定しなかった。9月29日未明に、ガイダの「ビマ」シリーズ出演を明らかにしたのだ。

9月29日、ガイダ出演回の画像キャプチャ
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「ビマ」シリーズの世界展開を目指すプロダクション側の意向もあり、ユーチューブ上では現在、関連動画はすでに削除されているが、ガイダはステラ演じるヒロイン「レナ・イスカンダール」の友人「ドナ」役として第14回エピソードに出演した。ガイダは自身のツイートで今回の出演をこう振り返っている。

ガイダ「わああ、『ビマ』はどうだった?アハハ、
本当は海の怪物になりたかったんだけど、ドナ役だったんだ。夜にはドニになるんだよ」
※ドニはインドネシアでは普通、男性が用いる名前。今回はドナ(女性)役での出演だったが、できればドニ(男性)役もしてみたかったというガイダのジョーク。

ステラ「島の娘(笑)」
※ガイダ出演回撮影時にステラが投稿したツイート。本番の衣装の写真。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

現在、大学の日本文学科で学ぶガイダは日本のポップカルチャーに強い関心を持つJKT48メンバーとして知られている。なかでも、その特撮好きは有名で、JKT48メンバーになって以降、これまでに多くの機会で「変身シーン」を披露してきた。過去にインドネシアの特撮専門誌からインタビューを受けたこともある。

ガイダのツイッタープロフィール画像(10月1日現在)
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本人が過去に語っている通り、バンテン州ラブアンという「海に程近いちょっと田舎の生まれ」のガイダがJKT48のオーディションに応募したきっかけは「ぜえええったい日本へ行ってやる」という自身の夢を叶えるためだった。ガイダはその後、オーディションに無事合格し、AKB48のライブ出演や番組収録などでたびたび日本を訪れている。また、JKT48加入以前からのファンであるという元AKB48(現SNH48)の宮澤紗江との面会を果たすなど、自身の夢をひとつひとつ現実のものとしてきた。筋金入りの特撮ファンのガイダにとって、今回の「ビマ」シリーズ出演はその延長線上にあるものだと言える。

インドネシア初のアイドルグループとしてJKT48のメンバーたちはファンに夢を与える存在であってほしい。だが、同時にJKT48というグループの存在がメンバーにとっても自分たちの夢を叶える場所であるとすれば、いちファンとしてこれほど嬉しいことはない。JKT48の活動を通じて―もしくは、将来的にはJKT48をひとつのステップとして―メンバーたちにはこれからも自分たちの夢を追いかけていってもらいたい。


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