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金沢の大学に留学中のインドネシア人院生がまとめた日本人の9つの習慣をご紹介します。

日本人の9つの習慣

日本に来てから3か月が経ち、少しずつこの地に暮らす人々の習慣が分かってきた。始めのうちはそういった習慣がインドネシア人のそれとは「真逆」に感じられることもあったが、最近になってようやく理解できるようになった。郷に入っては郷に従え、である。いずれにしても、僕は彼らの習慣を理解しなければならないのだ。以下に、これまでに僕が感じた日本人のユニークな習慣をまとめてみた。

1.自分たちの言語を大事にする
この習慣に興味を持つ人もいることだろう。日本人は英語が苦手なので、外国人相手であっても日本語で話すことが多いという話を聞いたことがある。ある日の事、彼らは僕が外国人だと分かった上で、会話を始める時に日本語を使って話しかけてきたことがある。僕はその時、ただただうろたえるばかりだった。僕が「分かりません」と言ってもお構いなしに彼らは日本語で色々と話しかけてきたからだ。

スーパーマーケットや他の公共の場でも同様だ。日本人は質問やコミュニケーションのたびに、日本語を使うことが多い。彼らは僕が外国人であると、僕の母語は日本語ではないという事が分からないのだろうか。結局のところ、外国人相手であっても、日本人の多くは自分たちの言葉を使い続ける場合が多いといえる。

僕が見たところでは、インドネシア人はまた違った対応をとる。インドネシア人は英語がよく分からない場合でも、外国人に対しては途切れ途切れではあるが努めて英語で話しかけようとする。昔、インドネシアのブロモで観光客に向かって勇気をもって英語で話しかけていたバスの運転手が思い出される。少なくとも、僕らは彼らが使う言語を尊重しているのだ。これはインドネシア人が外国人に対して非常にオープンであることを証明している。

日本で大学生活を送る間、僕も(キャンパスで行われている)日本語講座に集中的に参加してきた。その時にふと考えたことがある。(学生として)来日した外国人の誰もが基本的には日本語を教わっているのだろう、と。つまり、そうした外国人は日本に「帰化」するかのように、日本語の習得が求められているのだ。他方で、インドネシアはどうだろうか。僕はよく分からないのだが、全ての外国人留学生にインドネシア語を学ぶための機会が与えられているのだろうか? それとも、インドネシア人は非常にフレンドリーなので、自分たちが苦労して英語を勉強しているのだろうか。

2.礼儀正しさ
インドネシア人は本当に礼儀正しいのだろうか。僕がこういぶかるのは、道路を横断する際に(インドネシアでは)道を譲ってもらった事がなく、渋滞時には誰もが自分のことしか考えていないからだ。礼儀正しさとは何かを僕は日本で実感することができた。(日本で)安心して道路を渡れるのは車が自転車に道を譲ってくれると分かっているからだ。車はバイクを、バイクは自転車を、自転車は歩行者を優先してくれる。そう、歩行者は道路の王様なのだ!

日本で道路を渡ろうとした時、僕の前で1台の車が止まった事がある。始めは理由が分からなかったが、その車は僕がまず先に道路を横断するのを待っていたのだ。だが、待たせてしまっているので、僕はその車に先に行ってくれるように合図した。すると、中の運転手がすぐに頭を下げ、感謝の意を示してくれた。なんと素晴らしい礼儀正しさだろうか。そればかりではない。草取りをしている人の前を通り過ぎた時のことだが、僕が「失礼します」と言うと、その人は「すみません」と答えた。そのひとはおそらく他人の通行の妨げになったと思ったのだろう。なぜかは分からないが、インドネシアで同じことをすると、僕の耳には文句ばかりが聞こえてくるというのに。

日本では、危険を伝えるためにクラクションを鳴らす。クラクションが鳴らされるのは差し迫った状況のみであり、それ以外ではクラクションを鳴らしてはならない。そのため、道路が騒がしくなることはない。

3.運動を好む
この習慣も僕は素晴らしいと思う。夜の7時半ごろに大学から帰ると、ジョギングをしている日本人とよくすれ違う。気温もかなり寒いし、個人的には家でのんびりしているのが一番だと考えてしまうのだが。インドネシア人の僕からしてみれば、こんな夜に運動するのはちょっと「変な感じ」もする。フットサルやチームのみんなと何かをするのであれば話も分かるけど、1人で夜中に運動をするというのはやはり何か「変な感じ」がする。これは僕が知っておくべき日本人の習慣なのだろう。

それから、どこへ行ってもジャージを着た日本人を見かけることが多い。運動を終えたばかりなのかはよく分からないけど、中には大学の教室でもジャージを着ている人がいる。彼らが着ているジャージは運動と何か関係があるのだろうか。日本人というのはじっとしていることを好まない。年配の人も好んで運動をしている。僕も年配の人々が公園などで犬の散歩をしている姿をよく見かける。もし彼らの家族について尋ねたとしても驚いてはいけない。彼らはペットの犬たちも自分たちの家族として数えるからだ。

そして、興味深い事実として、日本では野球が最も人気にあるスポーツという点が挙げられる。それは漫画などで野球が頻繁に取り上げられることからも分かるはずだ。アニメのドラえもんでジャイアンがのび太とスネ夫をいつも野球に誘っている場面を思い出してほしい。インドネシアでは野球はあまり一般的なスポーツではない。インドネシア人にとってはサッカーとバドミントンの方がより身近なスポーツだと思うのだが、どうだろうか?

健全なる精神は健全なる身体に宿る。日本が一目置かれているのはおそらく、タフな人材を持つことに起因するのだろう。運動を軽く見てはいけない。それは出発点となり得るからだ。預言者ムハンマドも丈夫なムスリムは弱いムスリムよりも愛されるという言葉を残したのではなかったのか。預言者ムハンマドは僕たちに弓術、水泳、乗馬などの運動をするように教えたのではなかったのか。日本はイスラム国家ではないが、この肉体的な健康についてきちんと理解していると言えるだろう。

4.濡れることを嫌う
この「濡れることを嫌う」はトイレの中で、という意味だ。日本の場合、どのトイレも基本的には「乾燥」と「全自動」というコンセプトに基づいて設計されているように思う。だが、これはインドネシアの濡れたトイレに慣れている僕にとっては不便なことであるし、同時に水でイスティンジャ―を行なわなければならないイスラム教徒にとっても不便な事なことだ。ある日本人の先生にインドネシアには乾いたトイレがあるのかと聞かれた時、インドネシアのトイレの大半は水で濡れることが前提となっていることを思い出した。

したがって、日本の大学のキャンパス内でマンディ(水浴び)をすることは非常に難しい。公共の場にあるトイレはマンディをするように設計されていないからだ。床が少しでも濡れようものなら清掃員によって直ちにきれいに乾かされてしまうトイレで水浴びなどできる訳がない。ウドゥ(祈祷の前に水を浸かって身を清めること)をする場合、僕らは普通、大学内では洗面台を使っている。床が濡れてしまった場合は急いできれいにするのだが、ありがたいことに、時間が経つうちにこうしたことが当たり前のようになってきた。

5.たくさん食べてもスマート
日本で太った人を見かけたのは本当に数えるほどだ。大体においてスマートで均整のとれた体型をしているし、痩せている人の方が多いように感じる。これは上で挙げた運動を好む習慣と関係があるのではないだろうか。筋骨隆々な人もいない訳ではないが、それでも指で数えられる程度のものだ。

僕の友人が研究室のパーティに参加した時のこと。友人は寿司を10皿(1皿2貫)食べただけだったが、日本人の友人はなんと30皿を平らげたそうだ、奇妙なことに、その日本人の友人の体型は変わらずにスマートであったという。理由はよく分からないが、日本の食べ物の多くにはタンパク質が多く含まれているからなのだろうか。一回食事をすればすぐに体重が跳ね上がるインドネシア人と比べて、日本人の方が代謝が高いからだろうか。それともライフスタイルの問題なのだろうか。

6.握手をあまりしない
僕は日本人と知り合うと、始めのうちは(同性に限り)挨拶として握手を求めるというインドネシアの習慣を実践していた。だが、手を差し出してもうなずきとお辞儀が返ってくるので、僕もすぐに相手の動きに合わせるようになり、そのうち握手を求めることはしなくなった。

一般的に、初対面の挨拶では握手を伴うことが普通だが、日本ではそうではない。僕らは握手を求める必要はない。必要とされるのは、相手の名前を呼び、「よろしくお願いします」という言葉とともにお辞儀をすることだけだ。日本人のこの習慣はイスラム教徒にとっても、特にマフラム(婚姻が許されない親族)ではない人に対する場合にメリットがある。(注:以下は「マフルムの関係にない異性」という話として読んで下さい)

インドネシアではマフラムではない人にあいさつをする場合は胸の前で手を合わせるのが普通だが、その場合は相手もその意味を理解してくれる。しかし、その習慣を知らない外国人に対しては説明に苦しむことになるだろう。そして、上手くコミュニケーションが取れなければ、誤解が生じる可能性もある。相手が握手のために手を差し出せば、僕らは普通「レバラン方式」で返すからだ。

日本人はお礼を言う際もあまり握手をしない。お辞儀をするか、少なくともうなずくのが普通だ。日本人の感謝の度合いは、お辞儀から図ることができる。お辞儀が深くなるほどに、それは強い感謝のしるしをあらわしているからだ。感謝の言葉を述べる時はうなずきもよく使われる。

インドネシア人との違いはと言えば、僕らの場合は感謝を表す際に、両手を使って相手に握手をし、そのまま抱擁を交わすと思う。だが、もう一度言うが、日本では話が違ってくる。よその国からやって来たものとして、些細な事であるけれど、僕らはどうあっても彼らの習慣に合わせていくことになるのだ。

7.行列の文化
並ばない文化というインドネシアの悪習を日本へ持ち込んではいけない。日本人は他人に対するルールとマナーにかけては非常に意識が高く、それには行列も含まれる。行列はすでに日本人の規律正しさをあらわす文化となっている。(日本にやって来た)僕らはよそ様の国で恥をかかないように、彼らの行列文化にきちんと目を向けるべきだろう。

その地に暮らす人々の習慣も所変わればまた異なる。例えば、大阪でエスカレーターに乗る場合、のんびり行きたい人は右側に立ち、左側は急ぐ人のために空けておく方がいい。他方で、東京(やその他の場所)では左側がのんびり行く人用で、右側が急ぐ人用となる。他人の通行の妨げにならないよう気をつけよう。日本人も他人の通行の妨げにならないように気を使っているように見える。

別の話もある。ある時、旅行中に長い渋滞に巻き込まれたことがあった。日本でそれほど長い渋滞に巻き込まれたのは初めてだったので驚いてしまった。日本は渋滞がない国だと思っていたのだが、後で知ったところでは事故が原因でその渋滞が起こったのだという。だが、道路におけるに日本人はなんとも落ち着いて優雅なものだった。車両が本来あるべき位置を一貫して守っていたからだ。

本当に感嘆すべきことだった。そう思わないはずがない。僕がその時思い出していたのは、鳴り響くクラクション、お互いに負けまいと強情を張る運転手たち、他の車両の追い抜きといったインドネシアの渋滞だった。だが、上の写真を見てもらいたい。左側から他の車両を追いうこうとするものなど誰もおらず、クラクションが鳴り響くこともない。これは全くもって僕らが見習うに相応しいことだと思う。

8.写真撮影の「V」サイン
日本人と一緒に写真を撮ったり、写真を撮る際に彼らにポーズをとるように言ってみてほしい。きっと彼らの多くが最高の笑顔ととともに指をすぐさま「V」の字にするはずだ。

もちろん彼らの指の意図するところは簡単に推測できる。そう、「V」は「ピース」、すなわち平和の象徴だが、日本人にとっての「V」サインは幸せの象徴なのだ。したがって、彼らが写真の際に「V」サインをする場合、幸せを示したいという意味がある。もちろんこれは、「V」サインをしない人が幸せではないという意味ではない(笑)。

9.隣に座るのを恥ずかしがる
この習慣は日本語の先生から教えてもらったものだ。僕の先生は時々、信仰する宗教、買い物の仕方、日本の様々な場所から日常的な等々、日本やそれに関連する事柄について色々と話してくれる。ある時先生がこんな質問をした。インドネシア人の場合は友達とおしゃべりする時に普通はどこに座るのだろうか、と。

僕の場合は、おしゃべりをする時は友人の隣に座る方がしっくりくる。自由で自然な感じがするし、よりリラックスできるからだ。相手の対面に座る方がなんだか気恥ずかしいのは、ずっと目線を合わせていなければいけないからだろうか。

だが、日本人の習慣はまた異なる。彼らの場合は逆に相手の横に座ることを恥ずかしがり、対面の座席に座る場合が多い。学食、レストラン、図書館などで相手の横に座っている日本人を僕は見かけたことがない。全員が向かい合うように座っていた。隣に座る場合もあるが、それは椅子で遮られていたり、(バスや電車のように)そうせざるを得ない状況にあるからだ。

したがって、レストラン、学食や図書館などで大抵の日本人が向かい合って座っていたとしても驚いてはいけない。日本人の友人に日本語会話の練習をお願いした時のこと。僕らはまずは適当な場所を探し、ようやく2つの向かい合ったベンチを見つけた。インドネシア人の僕にとっては、相手の隣の座る方が普通なので、友人の隣に腰かけたところ、向かい合って座るように言われてしまった。友人はそのまま向かいの席を示すと、僕にどうぞと促したのだ。

僕はその時、真っ先に日本語の先生の話を思い出した。日本人は横に座るよりも向かい合って座る方が普通なのだ、と。何だか変な話ですねと先生は言っていた。

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日本で学ぶ留学生の共通の問題に関しては別に書いた記事(インドネシア語)を参照して下さい。


この記事についたインドネシア人のコメント
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素晴らしいね。日本へ行きたくなってきた。

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そう、それなんだ!日本人が(たくさん寿司を食べてるのに)スマートな人ばかりと言われるのは、運動が好きだからだ!日本人は歩くのも好きだって聞いたことがあるけど、本当なのかな?それから、外国人に対する日本人の反応はどうなの?

↑(ブログ主の返信)彼らはどこへ行くにも公共交通機関をよく使うから、歩くことは多いね。ついでに、(天気予報が雨の時は)傘を持ち歩いている。日本人は外国人に対してオープンだし、とっても親切だと思うよ!でも、ブログにも書いたけど、外国人とのコミュニケーションであっても自分たちの言葉を使うけどね。

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わあ、そうだね。日本人は自分たちの言葉にとても誇りを持っているからね。日本に行って何か情報を得ようと思えば、どうあっても日本語を学ばなければならないということ。だから、使われる言語は英語じゃないんだって、日本へ行ったことがある友達が言ってたよ。

私もネットで知り合った日本の友達がいるんだ。その友達は英語を使ったり、欧米的なものの方が好きなんだけど、私の知る限り、友達からは一貫して自分の国が好きだという思いが感じられるんだ。日本人のナショナリズムの意識ってスゴイ高いよね。まあ、友達がそういう傾向があるだけなのかもしれないけどね。

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わあ、これは興味深い情報だね。僕も日本の文化や日本人が大好きだよ。日本の習慣であってもインドネシアで応用しているよ(笑)。小さい時から日本の事が大好きだったからね。日本へ留学するのが夢なんだ。

ところで、日本での生活、習慣、それから奨学金を得る方法なんかについてもっと知りたいな。僕も高校を卒業して、今は大学へ行こうと思っているんだ。奨学金をもらって日本へ留学できるといいな。

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良い情報だね。日本は見習うに相応しい国だ。

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情報ありがとう。なんだかいつの日か日本へ行く前に、日本人の良い習慣を見習う方が先みたいだね。

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私は2番目の理由(礼儀正しさ)が一番好きだな。うああ、日本へ行きたくなっちゃったな。私が日本へ行けるのはいつになるんだろうね(意味のないコメントでゴメンね)。ところで、本当にためになる情報だったよ。読んで良かった。シェアしてくれてありがとうね、エヘヘ^^

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日本は本当にスゴイ国だね。私が日本に憧れを持っているのは間違いじゃなかったみたい。日本は全てが規則正しく進んでる。インドネシアのそんなふうになってほしいな。

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So that’s why I love to live in Japan:D

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わあ、日本に対する尊敬の念がますます強くなったよ。日本のある映画を見てから、日本に行きたいと思うようになったんだ。で、今の私の問題は言葉みたいだね...?まあ、それはそれとして、日本語が上達するように頑張るよ。

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日本に行ってみたいんだけど、向こうの生活費って高いんだよね?

↑(ブログ主の返信)頑張ってね!生活費に関しては、暮らす場所次第かな。高いのは交通費、家賃、それから教育費。食費や電気代については普通だと思う。

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僕は高校生になったばかりだけど、アニメがきっかけでは今は日本の事が大好きなんだ。アニメで日本語をたくさん勉強したよ。日本の歌も大好き。高校では理系を選択したけど、いつか日本に留学したいな。

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スゴイね。私は日本についてはアニメで少しだけ知っているだけだけど、このブログを読んで日本に行ってみたくなったよ。

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仲が良いインドネシアと日本のハーフの男の子がいたんだけど、運動に関してはその通りだと思う。たくさん食べても太らないし、いつも動いているんだ。でも、隣に座るのが恥ずかしいっていうのは初めて知ったけどね(笑)。どうりで、あの男の子はおシャベルする時に向かい合って座った訳だ。私にとってはそれが恥ずかしかっただけど。イヒヒ。

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イスラム教徒が食べられないものをすすめられた時、丁寧に断るにはどうすればいいの?

↑(ブログ主の返信)「Sumimasen, sore wa chotto.., arigatou」って言えばいいよ。日本人はムスリムには食べられないものがあるって分かっているから尊重してくれると思うけど、分かってない場合は、さっき書いたみたいに言えば大丈夫。

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