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写真:インドネシアの渋滞

インドネシアのネット掲示板に「国民に自動車購入をためらわせる日本の方法」というスレッドが立っていたのご紹介します。

国民に自動車購入をためらわせる日本の方法

日本政府は自家用車使用者を公共交通機関へシフトさせる政策を行なっている。一体どのような政策なのだろうか。

アグス・ウィラワン、東京

「明日合格できるといいな。自動車免許の技能試験、もう4回も受けているんですよ」と東京・浅草寺のツアーガイドであるナオコが先週、「ジャワ・ポス」紙に語った。自動車免許の技能試験は多くの日本人にとって悩みの種になっている。何度も試験を受ける人も多く、中には10回挑戦する人もいる程だ。

技能試験は教習指導員を伴った上で実際の道路で直接行われる。時には些細な事でも不合格の原因となる。「7回挑戦してやっと合格した友達もいます」とバリ島で1年間暮らしたことがあるというナオコは言った。

日本で運転免許証を得るためには多額の資金が必要となる。運転免許を持っていない場合、まずは20万円から30万円、もしくは2400万ルピアから3600万ルピア(レートは1円=120ルピア)の費用が掛かる自動車教習所の試験に合格しなければならない。

以上の理由から、免許を保有する日本人は非常に注意深く運転するようになる。この国では運転手の全ての違反に対して点数制が適用されている。「自動車免許取得には非常に手間がかかり、その費用も高額なため、自動車の購入に二の足を踏む日本人も多いです」とナオコは語る。

在日インドネシア大使館運輸アタッシェのポピック・モンタンシャは自動車は高価な品物であり、価格だけではなく、日常的にかかる費用も非常に高額なものであると指摘する。

「日本では駐車場の数が非常に限られており、その料金もとても高い。また、高額な高速料金とガソリン代に加え、交通違反をした場合には重い罰金が科せられます」とポピックは語る。

東京のオフィス街の駐車場は数百台の自動車が駐車できるジャカルタとは収容台数が異なる。日本の官庁では平均して20台から40台の駐車場が用意されているだけだ。モールであっても、わずか50台から100台に過ぎない。「料金は平均すると1時間でおよそ600円。ルピアに換算した場合、1時間当たり7万2000ルピアとなります」とポピックは説明する。

その他に、15分で100円、20分から30分で200円、1時間につき500円など多様な料金形態を備えた小型駐車場も用意されている。

「路上駐車場に関しては特定の区間のみ許可されています。この駐車場も料金を支払い、15分から60分後には出ていかなくてはなりません」とポピックは語る。

その代わりとして複数の公共駐車場も利用することができる。公共駐車場の収容台数が十分大きいからだ。「料金は1時間当たり800円(9万6千ルピア)程度とより高額になります」とポピックは話した。

日本の高速道路料金も非常に高い。高速料金は東京如何を問わず、近距離では6百円(7万2千ルピア)、長距離では3千円(36万ルピア)となっている。「こうした高額の駐車場および高速道路料金が原因となり、日本人は本当に必要な要件をのぞいて自動車での外出に消極的なのです」とポピックは語った。

車を1台持つにあたって多くの経費がかかるため、日本人は新車を買う場合は古い車を手放さなくてはならない。古い車に買い手がつかない場合、車を2台所有するよりも安く住むため、彼らはその車両をスクラップ処理せざるを得ない。


インドネシア人の反応
↓↓↓↓↓↓
  • なるほどね。国の政策が良かったんだな。
     
  • インドネシアもこうあるべきなんだよ。みんな自分の自動車を持たなくなるから。もっとも公共交通機関を改善しなければいけないけれど。
     
  • インドネシアも同じ方法をとるべき。特に、ジャカルタやその周辺はね。
     
  • インドネシアで同じようにできる訳ないだろ。未成年の子供であっても大通りをぶっとばしてるじゃないか。
     
  • 道路の渋滞や事故を無くすためにもインドネシアでも同じような規則が設けられることは賛成。
     
  • それに加えて、日本の公共交通機関は非常に素晴らしいんだ。車を買ってどうするんだよ。車庫なんかも用意しなきゃいけないのに。
     
  • 日本の公共交通機関は通勤時間は込み合うけど、全体として非常に素晴らしい。インドネシアの場合は安全性にも問題があるし、利用できる範囲が限られている。ついでに時間通りにはやって来ないし。インドネシア人が自分で自動車やバイクを購入するのは当たり前の話だと思う。
     
  • ケチ、それとも倹約?まあ、いずれにしても理にかなっているし、インドネシア人と比べれば素晴らしい。ここではワガママなヤツが多すぎる。
     
  • 免許取得の料金が高すぎる。これでは車を持ちたくないのも当たり前だな。
     
  • 地球温暖化を食い止めるためには素晴らしい方法だ。
     
  • この方法は確かに正しいが、日本の公共交通機関が非常に整備されていることも考慮するべき。
     
  • 日本は死ぬほど高いんだな。インドネシアじゃ50万(5500円)ルピアで免許が取れるし、本格的な警察の手入れがなければ無免許でも5万ルピアで見逃してもらえるよ(笑)。
     
  • インドネシアはいつ日本みたいになるんだ?今だって免許取得は大半がブローカー経由じゃないか。
     
  • 賄賂がいまだにはびこっているインドネシアじゃ絶対に無理。
     
  • これは高い。インドネシアで同じことをやったら、きっと道路はガラガラになるだろう(笑)
     
  • 日本の規則っていうのは素晴らしいんだな。まあ、そうであっても俺が愛するのはインドネシアだけど。
     
  • 日本では公共交通機関が非常に整備されているが、インドネシアはまだそれほどではなく、結果として国民の多くが自動車やバイクを所有するに至っている。おそらく公共交通機関が改善されれば、将来的にはそちらを利用する国民が多くなるだろう。
     
  • インドネシアも早急に日本を見習うべき。俺はもうこの国で自家用車やバイクに乗るのは本当にウンザリしている。アホみたいな渋滞で遅刻もよくある話。公共交通機関を改善して、徒歩通勤者にも配慮した都市計画を行なっていくべきだろう。

【管理人コメント】
非常に反響があったスレッドです。2千6百以上のコメントがついていましたが、その大半が「インドネシアも日本を見習え」的なコメントでした。これはおそらく悪名高い自国の大渋滞、色々と問題がある公共交通機関、かなりテキトーな免許取得方法に対する不満に起因しているのでしょう。スレではこの3点に言及するコメントが目立っていました。

ちなみに、知り合いに聞いたところ、インドネシアで免許を取る場合は正規の方法として(1)そのまま試験を受ける (2)自動車学校的なものに通う という2つが用意されていますが、もうひとつ一般的な方法として(3)警察にいくらか包む/ブローカーを使う というものがあるそうです。3番目の方法はもちろん違法ですし、最近ではやりにくくなったという声も聞かれますが、手軽で料金も安く済むので今も利用する人は多いといいます。

日本の免許取得制度が今回紹介したスレで好意をもって受け止められたのは、免許取得の費用を高額にして試験を厳格化すれば、結果として渋滞の緩和につながるとの発想なのでしょうか...?

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